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No.10247-114
[雑談]:何故、やめていただきたいのか

D-0077
対象釣り歴:5年以上
ID:14Ybx0iI
07/13 01:29
私は兼業農家を営むアングラーですが、野池は海や川のように公共のものではありません(一部をのぞく)。稲作農業地帯には(特に大きな川が通ってない地域)たくさんの野池が存在しています。

その存在理由は当然4月〜9月に大量に必要になる米(田んぼ)へ与える為の水源です。

私が米を作っている地域では、地形的な制限を受けており、大きな川が通っていません。近年小規模ながら農業用のリザーバーが完備されましたが、存在している田んぼとの相対関係を考えると水源不足に悩まされています。

だから私たちにとって野池とは本当に大切な存在なんです。海の漁師さんで言い換えれば「船」のような存在なんです。

だから、汚してほしくないし、壊してほしくもないんです。そして、田んぼとは我々にとっては「子供」のように思って世話をして、手をかけるものなんです。

先日、私の家が管理する野池付近の田んぼのあぜみちが踏み荒らされていました。付近をよく見てみるとワーム用のフックやスペアのトリプルフックなどが落ちていました。

そして、細いあぜを多人数で歩いた結果、あぜが壊れてしまい、貴重な水が抜けていました。一反、一畝の田んぼ駄目になればどれだけの被害が出るのか理解しているのでしょうか?

一反は約991.7平方メートルです。白米なら350kg.前後の収穫が見込めるのです。一人当たりの米の年間消費量は64kg.ぐらいですから、一反の田んぼを駄目にすると、5〜6人分の年間糧食を失うことになります。

水が少し抜けただけで大袈裟なことを言う、と思われる方が居るかもしれませんが、米はある程度成長しないうちは非常に気を使い、水が必要な時期に水が足りない状態で一日放置するだけで、気候と品種にもよりますが、駄目になることもあるのです。


私の実家は田舎です。それだけに、お孫さんを連れて実家の農業を手伝いに帰省される方々がたくさんいます。物事の分別がつく前の子供には釣り針は致命的な凶器にもなるんです。

かえしまで針が刺されば当然病院行きです。刺さった経験があるお方には理解してもらえると思いますが、案外簡単に刺さるんです。そして、かえしまで針が入れば、切開するか、針の先端が出てくるまで前進させて抜く、という方法しかありません。

私自身の経験では治療費に約4000円、救急病院で支払いました(祭日に怪我をしたので)。大事にならなくてよかったです^^

バスプロの方々のDVDなどではよく野池での釣りを収録されています。そして、申し訳程度に周囲に確認を取りましょうとか注意書きがしてありますが、これって私から言うと、もはや、犯罪への幇助のようなものです。

野池に隣接する田んぼ付近は殆どの場合個人の私有地です。釣りをするなら面倒でも許可をとってするべきです。私も多数の釣りを愛するアングラーですから、面倒なことは言いたくないのですが、この現状を聞いて頂ければご理解を得られると思っています。

日本人の主食は、欧米化が進んだ現在でも米ではないでしょうか?そのお米になくてはならい存在として池は存在しています。

池で釣りをするなとは私は言いません。しかし、これだけ釣り人口が増え、問題が社会化するほど大きくなれば、自粛するのも仕方ないことだと思います。

バス釣りは本当に楽しい娯楽です。でも、自分たちの生活の根幹を支える農家さんへの配慮があっても良いと、愚考する次第であります。

ご協力よろしくお願いします^^






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