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ANTHRAX 100

No.37564
まぐろ丼さん
2009/11/06
対象釣り暦:15年以上
使い込みLv.:■□□□□
評価:★★★★★

■用途
ここぞ!というスポットでの一点ネチネチ
■長所
まずはその容貌をじっくりと見てほしい。
仕上げの美しさに、貴方は言葉という概念を失うだろう。
これは芸術性そのものということに貴方は気づいてしまう。
言葉を超えた感性の世界にまで訴えかけてくるルアー、否、作品というものがこの馴れ合いと商業主義でうずまくルアー業界に一体いくつあるというのか。
消費者を捲くし立て、一時的なブームを作り、小手先の知恵で銭を得ても、それは後世に何も残さない。
そして、駄作としていつの日か忘れ去られる運命がそこにはある。
だが、このアンスラックスという一つの作品は、其処とは対極の世界を全く違う次元で展開する。
そして、その強い精神性に、実用性は後を追うほかない。
100サイズによる極限までのデッドスローリトリーブで生まれる弱波動は、バスという生命体の本能を強く揺さぶり、限界値に迫る「焦らし」、「怒り」を与え、誰も踏み込むことが出来なかった禁断の領域=第三のバイト、アングリーバイトをこの世界に振り落とす。
アンスラックスという名の猛毒が水面に放たれた時、世界は揺れる。
世界が踊る。
■短所
背中のフィンが金属とプラスチックの2つのバージョンがあるが、プラだとミスキャストによって折れる可能性を孕んでいる。
だが、それはあくまで私のエゴであって、水の撹乱などバスを揺さぶる要素を考え、伊東由樹氏はプラのフィンをも作っていたのかもしれない。
何故なら、何時の時も彼の思考に世界は追いつかないのだから。
■コメント
アンスラックスという名前は米国のメタルバンドの名前であり、由樹氏が彼らに対しオマージュを捧げる意図でこのルアーが開発されたのはメガバシストなら誰もが知るところではある。
「音楽とルアーなど関係ないじゃないか!」
実用性ばかり優先させる業界の奴隷と化した貴方は、ひょっとしたら、そう言うかも知れない。
しかし、そこに流れる精神性に着目した時、その見事なシンクロに、
貴方は息を飲んでしまうことだろう。
伊東由樹という芸術家の「意図」を言葉を超えた世界で貴方は感じてしまう。
それも、体感したことの無い程、強烈に・・・
そして、アンスラックスをキャストした瞬間、その意図が実用という領域にまで及んでいたことに、貴方は、再度、言葉を失うことだろう。
コトコトとバスへ発信されるその重低音は、Anthraxが奏でた音と何一つ変わることなく、UnderWaterを揺さぶり始めるのだから・・・

人間という生き物は、論理と感性という対極の概念をこの世に生み出した。
貴方が感性という生き方を選ぶ時、アンスラックスはその期待を大きく超えて、貴方に喜びをもたらすであろう。
その時、言葉が生む論理などというものは、アンスラックスが創り出す圧倒的な世界観の前において、何の役にも立たなくなるということ。
その事実を提示され、貴方が今まで築いてきた世界は脆くも崩れ去って行く。
そして、ようやく貴方は目が覚め、気づきだす。
貴方が今まで一生懸命に築いてきたのは、嘘で固められた砂の城であったということに・・・

感性の世界を前に、論理は破綻する。

それが、それこそが芸術家、伊東由樹がアンスラックスという作品で目指した境地、SixSence・・・
体感せよ。

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